パナソニックホールディングスが米国カンザス州で整備中の車載用円筒形リチウムイオン電池の新工場は生産設備の導入が遅れていることから、当初予定していた24年度中の量産開始が遅れる見通しとなった。量産開始時期を含めた進捗は5月の決算発表時に説明する方針だ。

広報担当の渡辺やよい氏がブルームバーグの取材で明らかにした。同氏によると、現在量産に向けて段階的に生産設備の導入や調整を進めており、可能な限り早期の量産を目指す。

電気自動車(EV)に使われる電池を手掛けるパナソニックHDは、北米での拡大戦略を打ち出してきたが、足元でEV需要が調整局面にあることなどから、北米1軸から日米2軸へ舵を切るなどの戦略修正を迫られている。

渡辺氏は、カンザス工場の量産開始が遅れる理由について、供給先の米テスラの需要状況やEV市場の減速といった「外部要因ではない」と述べた。

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