工作機械受注サイクルの位置取りを確認するために、縦軸に受注額の水準(36ヶ月平均値から乖離)、横軸に方向感(6ヶ月前比)をとった循環図をみると、最新値は右下局面(低水準・伸び率プラス)で小さな渦を描きつつあるが、過去の経験則に従うなら今後は右方向へ進んだ後、上向き方向に進路をとると予想される。そうした下で株価は頭打ち状態にあるが、工作機械受注の上向き基調が鮮明化すれば、高値更新の可能性は高まると判断される。

(※情報提供、記事執筆: 第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 藤代 宏一)