ムーディーズ・レーティングスは14日、ギリシャの信用格付けを投資適格級に引き上げた。2010年から続いていたジャンク級時代に正式に終止符が打たれた。

ムーディーズは発表文で、ギリシャの長期ソブリン債格付けを「Baa3」と、これまでの「Ba1」から引き上げ、格付け見通しを従来の「ポジティブ」から「安定的」に変更したと明らかにした。

同社は「今回の格上げはギリシャのソブリン信用力について、将来の潜在的な衝撃に対する強靭(きょうじん)性がより高まっているという当社見解を反映したものだ。財政はわれわれの予想を上回るペースで改善してきた」と指摘した。

 

ギリシャ国債はこの2年間、投資適格レベルで取引されており、今回の格上げはおおむね象徴的な意味合いがある。フィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングなどはギリシャを投資適格級に引き上げており、ムーディーズは格付け会社として最後にギリシャをこの水準に分類した。

原題:Greece Raised to Investment Grade by Moody’s on Resilience(抜粋)

--取材協力:James Hirai.

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