政府はコメの輸出をいまの8倍近くまで増やす目標を掲げます。国内がコメ不足に陥った場合は、国内への供給に回す考えです。

農林水産省は新たな農業政策の基本計画を改定し、パックご飯などを含めたコメの輸出量について、2030年に35万トンと去年の8倍近くの目標を新たに掲げます。

江藤農水大臣は、背景には去年から続いている令和のコメ騒動も影響していると明かしました。

江藤拓 農林水産大臣
「今回の日本の中でのコメ不足も一つのきっかけになった。輸出向けに作っていても、いつでも、コメですから国内向けにも振り向けられる」

今回のコメの高騰や不足感は、農家の減少や気候変動の影響で生産量が需要に追いつかなかったことが要因とも指摘されています。

こうした中でコメの輸出目標を拡大し、供給力を強化することで食糧安全保障を確保する狙いです。