(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は、政策金利の中立水準について、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降に上昇した可能性が高いとの認識を示した。
ボウマン理事は、パンデミック発生直後に広く見られた低い借り入れコストや景気支援を目指した財政政策といった複数の要素により、米経済は金融当局による2022年と23年の積極利上げ後もほぼ堅調な足取りを維持することができたと述べた。ボウマン氏は7日、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスで講演した。発言内容は事前に配布された原稿に基づく。

その上で同じ要素が、経済活動を促進も抑制もしない中立金利の上昇につながった可能性が高いと指摘した。エコノミストはこの水準を「r*(Rスター)」と呼ぶ。
ボウマン理事は「最近の引き締めサイクルにおける金利上昇に対する実体活動の底堅さを表現する方法の一つは、先に述べた要素の一部がRスターの上昇につながったということだ」と述べた。
金融政策を巡っては、「2%目標に向けたインフレ面での進展が続く中、労働市場と経済活動が連邦公開市場委員会(FOMC)の政策議論においてより大きな要素になると予想している」と述べた。
原題:Fed’s Bowman Says Neutral Rate Has Risen Since Covid (Correct)(抜粋)
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