暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのエセナは、伝統的な金融機関を対象としたドルペッグ型トークン「iUSDe」の立ち上げ資金として1億ドル(約150億円)を調達した。

資金調達は昨年12月に完了しており、フランクリン・テンプルトンのほか、フィデリティ・インベストメンツ傘下のベンチャーキャピタル会社Fプライム・キャピタルなどの投資家が参加したと、事情を知る関係者1人が明らかにした。

エセナは二つの仮想通貨を手がけている。一つは「ENA」で、保有者に同プロジェクトへの発言権を与える「ガバナンストークン」だ。もう一つの「USDe」は「合成ドル」として売り出されており、現在保有者に9%の利回りを提供する。USDeの時価総額は約60億ドルに拡大。暗号資産価格の急上昇に伴い、エセナが提供するリターンは一時60%に達した。

 

エセナ・ラボはトークンの売り出しに関するコメントを控えた。

事情を知る複数の関係者によると、暗号通貨関連のベンチャーキャピタルファンド大手3社のドラゴンフライ・キャピタル・パートナーズ、ポリチェーン・キャピタル、パンテラ・キャピタル・マネジメントも今回の資金調達ラウンドに参加したという。

Fプライムの広報担当者はコメントを控えた。フランクリン・テンプルトンはコメント要請に応じていない。ドラゴンフライ、パンテラ、ポリチェーンはコメントを控えた。

原題:Ethena Crypto Project Raises $100 Million to Fund Finance Foray(抜粋)

--取材協力:Emily Nicolle.

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