日経平均とTOPIXは目先レンジ継続も、米関税引き上げは慎重に行われ、レンジ上抜けを想定

年明け以降の日経平均とTOPIXは、レンジ相場が続くなか、世界の主要株価指数に比べ低調なパフォーマンスとなっています。ただ、業種別でみると、ゲーム関連株などを含むその他製品や、金利上昇が追い風とされる銀行業などは好調であり、個別銘柄でも、好決算などを手掛かりに、物色が進んでいる様子がうかがえることから、ここまでの日本株の動きに過度な悲観は必要ないと思われます。

三井住友DSアセットマネジメントでは日経平均およびTOPIXについて、トランプ関税の詳細が確認されるまで、今しばらくレンジ相場が続くと予想しています。ただ、関税の引き上げは米国にインフレリスクとなるため、中国以外の国とは個別交渉となるなど、実際は慎重な判断になると想定しています。トランプ関税が行き過ぎたものとならなければ、日経平均とTOPIXはこの先、レンジの下抜けよりも上抜けの公算が大きくなると考えています。

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

(※情報提供、記事執筆:三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト 市川雅浩)