日本の輸出は1月に前年比7.2%増と4カ月連続で増加した。市場予想は7.7%増だった。輸出から輸入(同16.7%増)を差し引いた貿易収支は2兆7588億円の赤字と2カ月ぶりのマイナスとなった。財務省が19日発表した。

<輸出>

  • 数量ベースでは1.7%減-3カ月連続マイナス
  • 増加品目:自動車、船舶、医薬品
  • 地域別:米国(8.1%増)、アジア(6.3%増、うち中国は6.2%減)、EU(15.1%減)

<輸入>

  • 輸入額は2カ月連続プラス-市場予想9.3%増
  • 増加品目:通信機、電算機類(含む周辺機器)、医薬品

ドル・円の平均値は1ドル=157.20円と前年比9.2%の円安だった。

先行きの世界貿易はトランプ米政権の関税政策で不確実性が高まっている。2月4日には中国の輸入品に10%の追加関税を発動。鉄鋼とアルミニウム製品には3月12日から25%を課す大統領令に署名した。自動車にも関税をかけ、4月2日にも詳細を発表する。中国は既に報復関税を発動し、欧州連合(EU)も対抗措置を取る構えだ。世界貿易が停滞し、日本の輸出にも下押し圧力がかかる可能性がある。

農林中金総合研究所の南武志主席研究員は、「輸出の駆け込み需要はやはりあったと思う。明らかにトランプ政権発足前の1月の前半部分に輸出は伸びていた」と指摘。もっとも、「こういう伸びは米国での需要に見合ったものではなく、この先落ち込んでくることも十分考えられる」との見方を示した。

財務省担当者は、景気や季節的要因もあるため、トランプ政権による影響が出ているかどうか言及するのは難しいと説明した。

(エコノミストコメントを追加して更新しました)

--取材協力:野原良明.

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