(ブルームバーグ):米国は米海軍艦艇がミサイル攻撃を受けたとするイランメディアの報道を否定した。ニュースサイトのアクシオスが米高官の話として伝えた。
これに先立ち、イランのファルス通信は匿名の関係者の話として、オマーン湾に面するジャスク港付近で、イラン海軍の警告を無視した米フリゲート艦が攻撃を受けたと報道。米艦は後退を余儀なくされ現場から離れたと伝えていた。
同報道を受けて、北海ブレント原油は一時約5%上昇し、1バレル=113ドルを上回ったほか、株式は下落。その後、米国側が否定したとするアクシオスの報道で、市場の反応の一部が巻き戻された。
その直前には、イランがホルムズ海峡の「管理区域を再定義」したと準国営のタスニム通信が報道。イランが船舶の通航を管理する海上境界を実質的に設定したとしていた。
トランプ米大統領は3日、ペルシャ湾で足止めされている船舶のホルムズ海峡通過を米国が支援すると表明。これを「人道的な措置」と位置付けていたが、その後ホルムズ海峡を巡って緊張が高まっている。
米国の計画についてトランプ氏から具体的な説明はほとんどなく、海運業界の幹部らは困惑している。トランプ氏の発表後、イラン軍はホルムズ海峡に米軍が進入すれば攻撃すると警告した。イラン国営英語放送局プレスTVが伝えた。
共同海上情報センター(JMIC)は4日、米国がホルムズ海峡通航支援のため「強化された安全区域」を設定したと明らかにした。同地域の安全保障上の脅威を分析する多国籍組織であるJMICは、船舶に対しオマーン領海を通過するルートの検討を助言。オマーン領海の北側には機雷が存在する可能性があると警告した。
船舶への攻撃に関する報告も相次いでいる。英国海事貿易機関(UKMTO)によると、3日にはアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ港の北約129キロの地点でタンカーが飛翔体による攻撃を受けたとの報告があった。その前日には、小型ボートによるばら積み船への攻撃も伝えられている。
トランプ氏は、戦争終結に向けた米国とイランの交渉が膠着する中で同海峡脱出の支援計画を発表した。4月7日以降、不安定ながらも停戦が継続しているが、両国は和平交渉で合意に至れていない。同氏は支援計画を発表した同じSNSへの投稿で、イラン当局との協議が続いており、全関係者にとって非常に前向きな結果につながるかもしれないとも述べていた。
トランプ氏はここ数週間、同じような発言を行っているが、事態打開の糸口は見いだせていない。
原題:US Denies Iran Report That Naval Ship Was Hit by Missiles(抜粋)
(第5段落以降に詳細を加えて更新します)
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