(ブルームバーグ):米アマゾン・ドット・コムのノースカロライナ州物流倉庫で労働組合を結成しようとする動きは、従業員投票で否決された。現場従業員の労組結成阻止に取り組んでいるアマゾンにとって勝利となった。
草の根的な労組である「CAUSE」がウェブサイトで15日、ローリー郊外ガーナーの物流倉庫での投票はほぼ75%が反対票だったと発表した。同倉庫の従業員は約4700人。
アマゾンの広報担当、アイリーン・ハーズ氏は同日、電子メールで送付した文書で、「ガーナーの当社チームが自らの考えを主張でき、アマゾンとの直接的な関係の維持を選んだことをうれしく思う」とした上で、「従業員らがわれわれと共に未来を構築する中で、共に働く場所を素晴らしいものにする取り組みを続け、当社のチームメンバーをサポートするのを楽しみにしている」と述べた。
アマゾンによると、ガーナーでの時給は18.50ドル(約2800円)からとなっている。労組の組織化担当者は時給30ドルと休憩時間延長を要求していた。
15年間にわたり採用を積極的に進めてきたアマゾンは、組合員を増やすことで交渉力を回復させたい労組にとって格好のターゲットとなっている。
特にノースカロライナ州では労組結成は難しい。労働統計局によると、同州の昨年の組合加入率は2.4%と、全国平均(9.9%)を大きく下回り、全米で最低だった。
CAUSEの組織化担当者は電子メールで送付した声明で、アマゾンでの組合結成の取り組みを続けると表明した。
労使双方が投票結果に異議を申し立てられることから、今回の結果は最終的なものにならない可能性が高い。米全国労働関係委員会(NLRB)にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
アラバマ州ベッセマーにあるアマゾン施設での労組結成の是非を問う投票が2021年から2回行われたが、いずれも会社側が勝利した。しかしNLRBの行政法判事は会社による不正行為の疑いがあるとして、3回目の投票が必要との判断を下した。アマゾンは不正行為を否定している。
原題:Amazon Warehouse Workers Reject Union Bid in North Carolina (2)(抜粋)
--取材協力:Maria Paula Mijares Torres.
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