バンス米副大統領は11日、トランプ政権として米国を人工知能(AI)の「世界的なゴールドスタンダード(絶対的基準)」にするために取り組むと述べた。また、米国の半導体技術を独裁政権や敵対国の悪用から保護すると表明した。

バンス米副大統領(2月11日、パリ)

バンス氏はパリで開催されたAIサミットで一部の欧州連合(EU)加盟国首脳を前に演説し、ソーシャルメディアプラットフォームとAIに対するEUの厳しい規制アプローチを批判し、米ハイテク業界を締め付けようとしていると主張した。AIサミットはフランスのマクロン大統領が主催した。

バンス氏は「海外展開している米ハイテク企業に対し一部の外国政府が締め付け強化を検討しているとの報道をトランプ政権は憂慮している」と発言。「現時点で米国はそれを容認できないし、今後、容認もしない。それは米国だけでなくあなた方の国にとってもひどい間違いだろう」と話した。

トランプ大統領とバンス氏はEUの規制政策を厳しく批判してきた。これら規制はアップルやメタ・プラットフォームズ、アルファベット傘下グーグルなど米ハイテク企業を標的にしていると主張する。

一方、バイデン前政権はエヌビディア製などのAI半導体について一部のEU加盟国への輸出を規制したが、EU当局はトランプ政権に対し、その措置の撤廃を求めてきた。

バンス氏は「われわれは、米国のAIおよび半導体技術を盗用・悪用から守り、同盟国やパートナーと協力してこうした保護を強化・拡大し、全ての米国民を脅かすAI能力を敵対者が獲得する経路を断つ方針だ」とした上で、「本日ここにいる米国の友人にも、そのような体制と手を組むことは長期的に決して報われないことを再認識してもらいたい」と表明した。

バンス米副大統領がAIなどについて演説した

原題:Vance Warns Europe Against Over-Regulation of Emerging AI (2)(抜粋)

(3段落目以降に発言や背景を追加して更新します)

--取材協力:Alan Katz.

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