(ブルームバーグ):ヘッジファンドは米国株の上昇局面を利用してリスクを減らしている。ゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカレッジ部門のトレーダーが指摘した。
S&P500種株価指数が先週、急速に持ち直し過去最高値を更新する中、ヘッジファンドは株式のロングとショート双方のポジションを昨年9月以来の最大規模で縮小した。ビンセント・リン氏率いる同行チームの分析が示した。
「米国のロング・ショートのグロスレバレッジは先週、4.6ポイント低下した。個別株でのリスク解消を中心に、米株では総ポジションの圧縮(デグロッシング)が7カ月ぶりの大きさとなった」と同チームは顧客向けリポートで述べた。

S&P500種の足元の反発は、テクニカル面から見ても過去有数の急ピッチとなっている。14日間の相対力指数(RSI)で見ると、売られ過ぎの領域からわずか12日間で買われ過ぎに転じた。
米国とイランの和平交渉が膠着(こうちゃく)し、市場の関心が地政学から力強い企業業績の伸びへと移ったことが、一部投資家の株式回帰を促している。商品投資顧問(CTA)などアルゴリズムや数理モデルを用いるシステマティック戦略は株式を積極的に買い進めているが、ファンダメンタルズを重視する投資家の確信度は相対的に低いようだ。

先週のリスク解消は広範に及び、11セクターのうち9セクターで売り越しとなった。一般消費財株は7週連続で売り越しとなり、売り越し規模は過去10週間で最大だった。ほぼ全てがロングの手じまいによるものだった。
情報技術(IT)株にも注目が集まり、同セクターでは2024年7月以来最大の週間デグロッシングとなった。ロングの解消がショートの買い戻しを1.9対1の比率で上回ったことが背景で、過去5年間で3番目に大きいポジション削減となった。
それでも、ITセクターへのエクスポージャーは極めて高い状態が続いている。テクノロジー株への配分比率は20.6%と、過去1年では上位8%、過去5年では上位2%の水準だ。
原題:Goldman Says Hedge Funds Use Rally in US Stocks to Offload Risk(抜粋)
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