米資産運用会社ウエスタン・アセット・マネジメントで昨年8月下旬から1200億ドル(約18兆6100億円)の顧客資産が引き揚げられたことを受け、親会社の米投資顧問フランクリン・リソーシズはコスト削減と社内組織の再編に動いている。ウエスタン・アセットでは著名債券トレーダーが詐欺罪で起訴されている。

ウエスタン・アセット事業の大部分を親会社に統合しつつ、投資チームはそのまま維持すると、フランクリンの幹部は31日の四半期決算後に明らかにした。

31日の米株式市場でフランクリンは一時12%上昇し、2022年11月以来の大幅高となった。マット・ニコルズ最高財務責任者(CFO)は25年11月からの26会計年度について、2億ドルから2億5000万ドル相当の経費節減を見込んでいるとアナリストらに述べた。

同氏によれば、残るウエスタン・アセット事業がフランクリンの収入に寄与する割合は6%。フランクリン内でウエスタン・アセットがおおむね独立して事業を展開する、5年間の「自治」協定は7月に失効するが、同社ではこれを前倒しする方向で取り組んでいるという。

「将来的に当社は今よりはるかに単純な構造になるだろう」とニコルズ氏。「公開市場サイドでは複数の投資チームを単一事業がサポートすることになる。もう一つはオルタナティブ資産事業で、それを支えるために専門性の高いオペレーションが必要になる」と述べた。

グレン・ショア氏らエバコアISIのアナリストは、コスト削減の動きは投資家の先行き感を明るくしたとリポートで指摘。しかしウエスタン・アセットからの資金引き揚げは続くとショー氏は予想している。

フランクリンのジェニー・ジョンソンCEO

夏から危機的状況にあるウエスタン・アセットでは、10-12月(第4四半期)に約680億ドルを機関投資家とリテール顧客が引き揚げた。フランクリンは31日のアナリスト会議で、1月だけでさらに170億ドルが流出したとの見方を示した。

原題:Wamco’s $120 Billion Outflow Spurs Franklin Revamp, Cost Cut (1)(抜粋)

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