(ブルームバーグ):アジア時間6日の取引で、原油相場は続落。トランプ米大統領が、イランとの戦争終結に向けた最終合意を巡り「大きな進展」があったと述べた。
北海ブレントは5日に4%下落した後、1バレル=108ドルに迫る水準まで下げた。米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は100ドル近辺で推移している。
トランプ氏は5日、ホルムズ海峡を通過できずにいる船舶の航行を支援する米主導の取り組みを一時停止し、イランとの戦争終結に向けた合意が最終的にまとまるかを見極める考えを示した。
ブレントは2月末に戦争が始まって以降、50%超上昇した。重要な海上交通の要衝を通る物流は現在、イラン側が船舶の航行を妨げる一方、米国はイランの港湾への船舶のアクセスを阻止している。
これに先立ち、ルビオ米国務長官は5日、ホワイトハウスで記者団に対し「壮絶な怒り作戦は終了した」と宣言した。米国とイスラエルがイランへの空爆を始めてから66日が経過している。「この作戦の目的は達成された」とルビオ長官は述べた。
米軍のケイン統合参謀本部議長は5日、国防総省で記者団に対し、イランによるペルシャ湾の船舶やUAEへの攻撃は停戦違反には当たらないとの認識を示した。同席したヘグセス国防長官も、約1カ月前に始まった停戦は現在も維持されていると確認した。
ケイン議長によれば、計2万2000人の船員が乗る商船1550隻超が現在、ペルシャ湾内に足止めされている。
ペッパーストーン・グループでクロスアセット市場を担当するリサーチストラテジスト、ディリン・ウー氏は「緊張緩和を示すニュースが出たとしても、供給回復は本質的に遅れる」と指摘。「スイッチを切り替えるようにはいかない。海峡を通じた原油輸送はなお限られており、足止めされたタンカーの迂回(うかい)、保険市場によるリスク再評価、生産再拡大には依然として時間が必要だ」と述べた。

米国では、先週の原油在庫が810万バレル減少したことが業界データで示された。6日遅くに発表される公式データで確認されれば、2月中旬以来最大の減少となる。
エンベラスの石油・ガスアナリスト、カール・ラリー氏は「相場は毎日、上昇基調から利益確定売りへというパターンを維持している」と指摘。「市場は冷静に受け止めるかもしれないが、根拠なき熱狂はたいてい市場を支配する。在庫減少は強気派を引き寄せる」と述べた。
ブレント7月限は日本時間午前9時18分時点で1%安の1バレル=108.76ドル。WTI6月限は1.3%安の1バレル=100.93ドル。
戦争開始以降、原油相場は荒い値動きとなり、極端な変動を避けようとするトレーダーが様子見姿勢を強めている。ブレント原油の建玉総数は8月以来の低水準に落ち込んだ。
原題:Oil Extends Decline as Trump Says ‘Great Progress’ in Iran Talks(抜粋)
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--取材協力:Charles Gorrivan.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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