米スターバックスは、ブライアン・ニコル新最高経営責任者(CEO)の昨年4カ月間の勤務に対し、報酬約9600万ドル(約150億円)を支給した。米企業の報酬パッケージとしては上位に入る。

届け出によれば、ニコル氏の報酬の約94%は株式。その大半は業績に連動するが、残りは時間ベースで、3年間にわたって権利が確定する。昨年9月上旬にスターバックス入りしたニコル氏は、入社1カ月後に500万ドルの契約金も受け取った。

スターバックスは昨年、売上高の減少が続いたことを受け、前CEOを解任。経営立て直しのためチポトレ・メキシカン・グリルからニコル氏を起用した。スターバックスはニコル氏に本社があるシアトルへの移住を義務づけず、同エリアの一時的住宅費と社用ジェット機の利用を負担することに同意した。

24日の届け出によると、スターバックスは住宅費として14万3000ドル余り負担しており、その約半分は税金関連の支払いだった。また、ニコル氏は、カリフォルニア州南部にある自宅とシアトル間の航空機での移動に約7万2000ドル、そのほか社用機の個人利用に関連して約1万9000ドル使っている。

ブルームバーグは、ニコル氏の採用時の年間報酬パッケージを約1億1300万ドル相当と推計。その大部分は株式で、同氏が放棄しなければならない前職の報酬に代わり付与された。ブルームバーグ報酬指数に基づくと、同氏は世界のCEO報酬ランキングで上位約20人に入る。

原題:Starbucks CEO Awarded $96 Million in First Few Months on Job (2)(抜粋)

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