27日の債券相場は先物が上昇。米国の長期金利が時間外取引で低下していることを受けて買われている。

りそなアセットマネジメントの藤原貴志債券運用部長兼チーフファンドマネジャーは、S&Pグローバルが前週末公表した1月の購買担当者指数(PMI)で企業活動を表す総合指数が9カ月ぶりの低水準に落ち込み、米長期金利が低下した流れが続いていると指摘する。

米長期金利は時間外取引で4.58%と、前週末終値比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度低下している。

日銀は24日の金融政策決定会合で昨年7月以来の追加利上げを決めた。りそなアセットの藤原氏は、日銀は6-9月のどこかで追加利上げに踏み切ると予想する。経済、物価が日銀の見通し通りに推移すれば4月30日から5月1日に開く会合もライブになるとみており、債券相場は時間の経過とともに上値が重くなると指摘。日銀が政策金利を0.75%に引き上げた段階で長期金利は1.5%に近づくとみている。

 

日銀の植田和男総裁は24日の会見で、今後の利上げのペースやタイミングは「経済・物価・金融情勢次第で予断は持っていない」と述べた。緩和的でも引き締め的でもない名目の中立金利は日銀の分析で1-2.5%に分布しており、0.5%への利上げ後も「まだ相応の距離がある」との認識も示した。

流動性供給入札

  • 対象は残存期間5年超15.5年以下
  • 発行予定額は6500億円程度
  • 備考:流動性供給の過去の入札結果(表)

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