ロシア国営ガス会社ガスプロムは2024年の天然ガス販売収入が自社予測を上回る見通しを示した。昨年、通年で損失を計上した同社にとって業績改善の追い風となる。

同社のファミル・サディゴフ副最高経営責任者(CEO)は24日、テレグラムに投稿した発表文で「ガス販売収入が4兆6000億ルーブル(約7兆2300億円)に達する見通しで、当初の財務計画で想定していた額を1550億ルーブル上回るだろう」と表明した。これは昨年の水準も超える計算だ。

同社は昨年、燃料価格下落とウクライナ侵攻に伴い欧州向け輸出が落ち込んだ影響で通年として1999年以来の損失を計上。だがブルームバーグの推計によると、今年これまでの欧州向けガス輸出量は297億立方メートルと、前年同期比13%強増えた。

欧州向けガス供給の約半分はウクライナを通るが、同国経由で輸送する協定は今月末で5年間の期限が切れる。ロシアとウクライナの指導者は先週、協定更新を排除した。

一方、ガスプロムの中国向けガス輸出は今年、欧州へのパイプライン輸送を初めて上回る見通し。

原題:Gazprom Expects Revenue From Gas Sales to Beat Plan This Year(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.