17日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=153円台後半に上昇。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日本銀行の金融政策決定会合を前に、持ち高調整の円買いが優勢になっている。

みずほ銀行金融市場部グローバル為替トレーディングチームの南英明ディレクターは、実需の売買と日米の金融政策決定を前にした持ち高調整が相場を主導していると指摘。「日銀はサプライズ利上げの可能性も若干警戒されている」とし、154円台でドル買い・円売りは進めづらいと述べた。

 

FOMCによるタカ派的な利下げや日銀の利上げ見送り観測から、円は前日の海外市場で一時154円48銭と3週間ぶり安値を更新していた。あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、海外時間の円安進行で「今週の日米の金融政策決定を完全に織り込んだ」と指摘した。

金利スワップ市場では17、18日のFOMCでの利下げがほぼ完全に織り込まれている一方、18、19日の日銀決定会合での利上げ確率は19%台にやや上昇した。

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