(ブルームバーグ):ソフトバンクグループが出資しているスウェーデンのフィンテック企業クラーナ・グループは、米国での新規株式公開(IPO)に関与する幹事銀行に約12行を追加した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)とバークレイズ、シティグループ、ドイツ銀行が、クラーナの米IPOで共同ブックランナーに選定された。他の銀行はIPOにおける補助的な役割を担うと関係者は述べた。
クラーナの米国上場はゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーが主幹事を務めており、早ければ2025年前半に実施される可能性があるとブルームバーグ・ニュースは先に報じていた。
関係者によると、準備は進行中で、IPOの詳細変更や他行の追加もあり得る。関係者は部外秘情報だとして匿名を条件に話した。クラーナとBofA、バークレイズ、シティ、ドイツ銀の担当者はコメントを控えた。
11月の米大統領選などの要因を踏まえ、上場を先送りしていた企業が相次ぎ米IPOの態勢を整えている。各社は説得力のある財務実績を提示しようとしており、クラーナも黒字化が近いと報告。同社は24年1-9月期の税引き前損失が200万クローナ(約2800万円)と、前年同期の17億7000万クローナから縮小したと発表している。
アナリストらによる最近の試算では、クラーナの企業価値は約146億ドル(約2兆2200億円)と評価されている。
原題:Klarna Adds a Dozen Banks to US IPO Roster as Listing Nears (1)(抜粋)
--取材協力:Aisha S Gani.
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