米マイクロソフトは、自社のデータセンター建設ラッシュによる環境への影響を軽減しようと、施設の半導体やサーバーの冷却に新たな水を使用しない新設計を採用し始めている。

同社の発表によれば、8月に導入されたこの設計により、各データセンターが通常使用する年間1億2500万リットル余りの水が不要になる。新システムでは建設時に確保した水を「クローズドループ」方式でリサイクルし、継続的に循環させることで、新たに水を供給する必要がなくなる。

ただ、データセンターのトイレやキッチンといった従業員向け施設には依然として新たな水が必要。

マイクロソフトは2024年度(23年7月-24年6月)に500億ドル(約7兆5600億円)余りを設備投資に充てたが、その大半が人工知能(AI)サービス需要を背景とするデータセンター建設の関連だった。今年度は前年を上回る設備投資を計画しており、ネットワークを稼働させるエネルギーと機器を冷却する水の必要量は急増することになる。

最新施設の多くがアリゾナ、テキサス両州のような暑く乾燥した地域に建設される予定で、節水方法を見つけることがますます重要となる。

原題:Microsoft’s New Data Centers Will Use Zero Water to Help Climate(抜粋)

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