（ブルームバーグ）：金価格が16日に最高値を更新した。今週の連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げ観測が強まり、今後数カ月の追加緩和余地が意識された。

金価格はシンガポール時間午前９時１分（日本時間同10時１分）時点で0.2％高の１トロイオンス＝3686.39ドル。前日に付けた史上最高値約3685ドルを上回った。米ドル指数が約7週間ぶりの安値に下落したことも金相場を支えた。

市場は今週の米利下げを織り込んでいる。FOMCは四半期経済・金利予測も公表し、パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長が政策決定後に記者会見を開く。労働市場の軟調なデータが相次ぎ、インフレ指標にも大きなサプライズがなかったことから、年内の追加利下げ観測が高まっている。利息を生まない金にとっては追い風となる。

原題：Gold Hits Fresh Record Ahead of Expected Rate Cut From Fed（抜粋）

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