米暗号資産(仮想通貨)交換業者コインベース・グローバルが立ち上げたパブリックブロックチェーン(分散型台帳)「ベース(Base)」が新たな仮想通貨の導入を目指している。ベース上で展開されるプロジェクトの資金調達に役立つ可能性がある。

15日のブログへの投稿によると、検討されているのは「ネットワークトークン」と呼ばれるもの。こうしたネットワークトークンは一般的にブロックチェーン上のアプリ内取引に関連した手数料の支払いに使用される。

コインベースのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)で、このトークンが従来とは異なる形での決済の分散化や開発者の支援につながるとしている。

一方、計画はまだ初期段階だと強調。「明確な計画があるわけではない。われわれの哲学をアップデートしているだけで現時点では検討中だ」と述べた。

2012年に設立されたコインベースは、米国で最大の仮想通貨交換業者。

パブリックブロックチェーンのほとんどは独自のトークンを有しており、今回の計画はその流れに沿った格好だ。こうしたトークンは開発者への支払いやプロジェクト運営に向けた新たな財源として活用される。トークンの価値が高まれば、調達資金の増加に寄与することになる。

原題:Coinbase-Linked Blockchain Is Exploring a New Cryptocurrency(抜粋)

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