(ブルームバーグ):3日のニューヨーク外国為替市場では、韓国の尹錫悦大統領による「非常戒厳」宣言を受けて円が対ドルで上昇し、一時148円65銭まで上昇。10月11日以来の水準まで円高・ドル安が進んだ。
しかし、その後発表された10月の米求人件数が市場予想を上回り、労働市場の底堅さが改めて意識されると米国債市場では逃避買いの流れが反転。円は上げ幅を縮小し、午後に入ってからは149円台前半で推移している。
ノムラ・インターナショナルの宮入祐輔氏(ロンドン在勤)は、韓国情勢がこの日の円相場を支えていると指摘。「ただドル・円は先週から下落トレンドにあるため、他の要因も働いている」とし、その一つとして日本銀行による12月利上げの観測が強まっていることを挙げた。

原題:Dollar Pauses as Safe-Haven Flows Aid Yen’s Advance: Inside G-10(抜粋)
(米国債の動きを追加して更新します)
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