(ブルームバーグ):米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門は3日、データセンターの省エネ性能を高める新たなコンポーネントを発表した。データセンターから生じる電力網への負荷軽減に寄与する可能性がある。
クラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の最新のデータセンター設計には、より効率的な冷却や非常用予備発電装置向けの再生可能ディーゼル燃料、未使用の電力量を減らす最適化されたサーバーラック配置が含まれる。
AWSの発表によると、多くのコンポーネントは既存のデータセンターに導入済みだが、新たなデータセンター開設時にも採用する予定。エヌビディアなどの高性能チップ向け液冷システムも導入する。
アマゾンは今年、設備投資に約750億ドル(約11兆2900億円)を投じる見込みであり、その大半はAWSのオンデマンドコンピューティングサービスを支えるサーバーと半導体、冷却システムに充てられる。エヌビディアに対抗する新たな人工知能(AI)製品を含む自社開発チップの購入費用も賄う。
AWSは今週主催する年次開発者会議「re:Invent」で、それらのチップが顧客に提供可能になったと発表する予定だ。
原題:Amazon Debuts Tools to Make Data Centers Less Power Hungry(抜粋)
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