メキシコは中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)からメキシコ工場に関する「確固たる」プロジェクト提案を受けていない。シェインバウム大統領が28日、BYDが同国に工場を開設するかどうか問われた際に明らかにした。

ここ数年、世界的にEVシフトが進む中、中国製EVの販売はメキシコで伸びており、BYDなどの企業が現地生産に向けた投資計画を発表している。

メキシコシティにあるBYDのショールーム(11月14日)

EVや半導体などの特定の産業分野における中国企業の投資攻勢は、米中貿易摩擦が激化する中、米政府に警鐘を鳴らしている。経済成長を促進するために外国からのプロジェクトを必要としているメキシコがドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利と関税の脅威を受け、中国からの投資に対する姿勢を変えかねないとの疑念も生じている。

ブルームバーグ・ニュースは9月、米大統領選の結果を待つ間、BYDがメキシコ工場計画を一時中断したと報じていた。BYDのメキシコ部門責任者ホルヘ・バジェホ氏は今月、同社初のメキシコ製造工場の誘致に名乗りを上げた20州の中から3カ所の候補地を最終的に検討中だと述べていた。

原題:Sheinbaum Says that BYD’s Plan for Mexico Plant Isn’t ‘Firm’(抜粋)

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