野村ホールディングスの欧州・中東・アフリカ(EMEA)の金利オプショントレーディング責任者が退社した。事情に詳しい関係者が明らかにした。同社ではトレーディング部門の上級社員の退社が相次いでいる。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、野村に16年近く在籍したアリ・カーン氏は26日に退社した。後任はまだ発表されていないが、スダンシュ・ラダ氏、サム・グリーン氏、マティアス・ベレンゲル氏、アンティ・ランバーグ氏がカーン氏の職務の一部を引き継ぐ予定だという。

野村の担当者はコメントを控え、カーン氏はコメントを求めるメッセージに応答しなかった。リンクトインのプロフィルによると、カーン氏は2009年にリーマン・ブラザーズから野村に入社した。

野村では近年、トレーディング部門の上級職の入れ替わりが激しい。

ブルームバーグ・ニュースは先週、野村の証券部門で金利トレーディングのグローバル責任者を務めていたリチャード・ボルピー氏が退社すると報じた。また、野村の外国為替および新興市場トレーディング事業の構築に中心的な役割を果たしたケビン・コナーズ氏も最近退社している。

その後にデービッド・リー氏が採用され後任となった。EMEAの金利フロートレーディング責任者のヘミッシュ・シャー氏も今年採用された。シャー氏の採用は同部門副責任者だったオレク・ガヨウニチェク氏が2月に退社した後のことだった。

原題:Nomura’s Head of Rates Options Trading for EMEA Exits Firm(抜粋)

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