(ブルームバーグ):トランプ次期米大統領が主要貿易相手国に新たに関税を課す計画が現実のものとなれば、自動車保険料はさらに上昇する見通しだ。
米国損害保険協会(APCIA)のボブ・パスモア副会長は、米国では自動車修理向け交換部品の約6割が輸入品であり、主にメキシコや中国、カナダから輸入されていると指摘した。新たな関税は部品コストを押し上げ、最終的に保険料の値上げにつながるだろうと述べた。部品は保険会社が負担する修理費用平均の約4割を占める。
パスモア氏は「自動車部品に対して幅広くかかる関税によって問題が生じるだろう。間違いなく影響がある」とインタビューで発言。「結局、保険金請求額がわれわれの支払う保険料の金額を大きく左右する」と語った。
トランプ氏は25日、中国からの輸入品に10%の追加関税、メキシコとカナダからの全製品に25%の関税を課す方針を明らかにした。
自動車保険料は数年にわたって値上がりしており、米国保険情報協会によると、2023年の保険料は平均で約20%上昇した。ただ今年に入って保険金支払いが減少。保険料の安定化に対する消費者の期待感があったが、関税賦課でこうした望みは後退する見通し。
原題:Auto Insurance Costs Seen Rising Further With Trump Tariffs(抜粋)
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