ターゲットとウォルマートの株価の相対倍率はインフレ率の先行指標

ターゲットとウォルマートの相対的な業績の関係がインフレ率に影響を与えるという考察は、データでも示すことが出来る。ターゲットとウォルマートの株価の相対倍率をみると、インフレ率(CPI)と連動性が高いことが分かる。さらに興味深いことに、株価の相対倍率は約9ヵ月程度インフレ率に先行することが分かった。足元で相対倍率が大幅に低下していることに鑑みると、「ターゲット⇒ウォルマート」の流れが継続することで、CPIにはディスインフレ圧力がかかる可能性が高いと言えそうである。
(※情報提供、記事執筆:大和証券 チーフエコノミスト 末廣徹)