22日の債券相場は先物が上昇幅を拡大。日本銀行の国債買い入れオペの結果を受けて、買いが優勢だ。長期金利も一段と水準を下げている。

SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジストは、日銀買い入れオペは残存期間が短い年限が強めとなり、先物相場は堅調に推移していると指摘。きょうは特別なイベントがなく、しっかりした地合いで取引を終えそうだとし、「長期金利1.1%水準超えは来週以降に持ち越しとなりそうだ」と述べた。

日銀は午前の金融調節で、国債買い入れオペを通知。対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、25年超で、いずれも買い入れ額を前回オペから据え置いた。オペ結果によると応札倍率は1年超3年以下、3年超5年以下が前回から低下し、需給の良さを示した。

総務省が22日発表した10月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアと生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアがそれぞれ前年同月比2.3%上昇と、市場予想を上回った。賃金動向を反映しやすいサービス価格は1.5%上昇と前月からプラス幅が拡大した。

SMBC日興証の田氏はCPIの債券相場への影響について、「日銀追加利上げをサポートする内容で、朝方に売られた一因になっていた」と述べた。

 

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.