オープンAIは企業構造を非営利から営利目的に転換する取り組みとして、規制当局と予備的協議を進めている。同社の規模は1570億ドル(約24兆円)。

事情に詳しい関係者2人によると、同社は企業構造の変更手続きを巡りカリフォルニア州司法当局と初期段階の協議中だ。このプロセスでは、対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」といった極めて収益性の高い知的財産(IP)ポートフォリオをオープンAIがどう評価するかについて、規制当局が精査する可能性が高い。

デラウェア州司法長官も、非営利から営利組織への移行についてオープンAIと連絡を取っていることが、同社宛ての書簡で詳述されている。

オープンAIは2015年、人類にとって安全で有益なAIを構築するという理想的なミッションを掲げて非営利研究組織として設立された。だが今ではより一般的な営利組織への転換を検討している。簡素な営利構造となれば、投資家にとって魅力が増すとされるが、当初の公共のミッションを維持していくかどうかに疑問が生じかねない。

オープンAIは規制当局との協議についてコメントを控えたが、いかなる企業構造でも非営利組織は存続すると指摘した。

原題:OpenAI in Talks With California to Become For-Profit Company(抜粋)

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