米国の高格付け企業による2025年の社債発行は、記録的なペースとなっている今年を上回る見通しだと、ゴールドマン・サックス・グループのグローバル投資適格債責任者、ジョニー・ファイン氏が指摘した。

今年に入り同職に就任したファイン氏は、「今年は成長の年になるだろう」とブルームバーグのポッドキャストで語った。

米国の投資適格債の発行は年初来で30%増。企業は大統領選に伴うボラティリティーを事前に回避しようとしているほか、手元資金が豊富な投資家の意欲の高まりを好機と捉えている。

発行額はこのままいけば21年を上回り、過去2番目の大きさとなる見通しだ。ファイン氏は25年にはさらに10%増加する可能性があるとみている。

11月5日の米大統領選直後もプライシングが引き続き魅力的で、ボラティリティーが抑制されていれば、ファイン氏は25年の資金調達ニーズに備え、借り手が早期に市場を活用すると予想している。

選挙の結果として、ディールのフローが大きく途絶える可能性は低いというのが同氏の見方だ。「資本市場全体では若干の一時的な減速にとどまるだろう」と述べた。

ゴールドマンは米国外では、欧州、日本、オーストラリアの高格付け債事業に成長機会があるとみている。ファイン氏は、今年のエネルギー・金融セクターでの活発な動きを強調したが、25年には特定の業界が突出することはないとの見通しを示した。

原題:Goldman’s Jonny Fine Says Corporate Bond Binge to Extend in 2025(抜粋)

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