米ニューヨーク市マンハッタンの高級コンドミニアムを手がけてきた不動産開発会社エクステル・デベロップメントは、マディソン・アベニューのオフィスビルを購入し、跡地に高級住宅と小売り施設を建設することを計画している。

不動産記録によると、同社は「655マディソン・アベニュー」をウィリアムズ・エクイティーズから約1億6000万ドル(約240億円)で購入。エリオット・インベストメント・マネジメントが支援するタイコ・キャピタルが買収資金を提供していると、事情に詳しい関係者1人が情報の非公開を理由に匿名を条件に明らかにした。

1950年代に建てられた24階建てのこのビルは、取り壊しが予定されている。

エクステルの広報担当者はすぐにコメントしていない。タイコとウィリアムズの広報担当者はコメントを控えた。

ニューヨークの不動産開発業者は、コロナ禍以降に高い空室率が続くオフィス物件の代替利用を模索している。交通ハブ近くで最近建設・改装されたビルは強気な賃料でテナントを集めているが、より築年数が高い高層ビルの市場ははるかに厳しい状況にある。その一方で、住宅需要は高く推移している。

エクステルはマンハッタンの「ビリオネアズ・ロウ(億万長者通り」で複数のコンドミニアムを開発している。

原題:Billionaires’ Row Developer Buys NYC Office Tower for Condos (1)(抜粋)

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