(ブルームバーグ):フランス政府が財政再建を目的に国内の大企業への課税強化を発表したことを受け、高級品ブランドを展開する仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは最大8億ユーロ(約1300億円)の追加法人税を来年支払うことになるとの見通しを15日示した。
LVMHのジャンジャック・ギオニー最高財務責任者(CFO)はアナリストとの電話会見で、同社に課される追加法人税は7億-8億ユーロになるだろうと述べた。
仏政府は先週、債務削減を狙い、企業および富裕層への増税を盛り込んだ予算案を発表。年間売上高が10億ユーロを超える400社以上の黒字企業に一時的な課税を行うことで、来年は80億ユーロ、2026年には40億ユーロの税収を見込んでいる。
マクロン大統領は今夏、国民議会(下院)を解散し、総選挙を実施。選挙結果を受け就任したバルニエ首相にとって、予算案は政治の信頼と財政規律を取り戻す上で極めて重要。仏政府は急速な財政悪化に見舞われている。
自動車大手ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は13日、仏政府の法人増税は投資にとってマイナスとの見方を示した。
原題:LVMH Set to Pay €800 Million Tax Increase to Ease France’s Debt(抜粋)
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