16日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=148円台後半に上昇。日本銀行の安達誠司審議委員が「金融政策が正常化プロセスに入る条件は既に満たしている」と述べたことを受けて円が買われている。

安達委員は講演で、基調的な物価上昇率が目標値である2%を持続的・安定的に実現するまでは「基本的には緩和的な金融環境を維持しつつ、極めて緩慢なペースで政策金利を引き上げていく」と述べた。

東海東京インテリジェンス・ラボの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、安達委員の発言で一瞬、円が買われたが、日銀執行部の発言ではないので、円買いが加速する感じはないと指摘する。「投機筋は円買いポジションの巻き戻しでむしろ円を売っており、ここからドルは売り込みにくい」と話す。

 

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