インターネット上の誹謗中傷対策で「侮辱罪」を厳罰化する刑法改正案が5月18日、衆院法務委員会で賛成多数で可決されました。ネット上での誹謗中傷によって、時に被害者は命を断ってしまうこともあるほど「デジタル暴力」の被害は深刻化しています。一方で、誹謗中傷をした加害者側は「深く考えず、気軽に投稿」しているという実態も調査で明らかになってきました。一体なぜ、こうした被害者側と加害者側の間に不均衡が生まれるのでしょうか。
今回の「SHARE」では、「池袋母子死亡事故」の被害者遺族である松永拓也さんをツイッター上で誹謗中傷した男性を取材し加害者の実態に迫ります。加害者は一体なぜ、誹謗中傷をしたのか。どんな状況で投稿し、どんな心理的背景があったのか。また、被害者の松永拓也さんにもインタビューし、誹謗中傷を受けた当時の心情や「デジタル暴力」について訴えたいことを聞きました。
ゲストは取材をした社会部の重松大輝記者と、ネット炎上を計量経済学の観点から分析・研究する国際大学の山口真一准教授。山口准教授の研究で、加害者になる人の”傾向”や”特徴”があることも分かりました。
「もしかしたら自分も加害者になるかもしれない」。決して他人ごとではない「デジタル暴力」について私たちは何に気をつけ、どう向き合うべきなのか。是非、ご覧ください。

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