女性に多いとされるADHDの不注意優勢型。「忘れっぽい」「片付けが苦手」などといった特性があります。しかし、それらの特性はよくある“うっかり”などとみられてしまい、発達障害だとは気づかれにくいといいます。そのため、周囲からケアされることなく、困りごとを一人で抱えている女性が多くいるのです。

今回私たちが取材した雨野千晴さんは、大人になってからADHDと診断されました。

子どものころは、親が先回りしてフォローしてくれたおかげもあり、自分も、親もADHDと気づくことができませんでした。しかし、大人になって自立すると、仕事が“壊滅的にダメ(本人談)”だったといいます。助けを求めることもできず、一人で抱え込み、死にたいと思ったこともあったそうです。

そんな雨野さんが、あることをきっかけに自分の特性を受け入れます。そのきっかけとは?そしてその後の生活はどのように変わったのでしょうか?

医者も、親も、自分も、気づくのが難しいといわれる『女性の発達障害』。その向き合い方について聞きました。