前提にはあくまで日本の経済成長 賃金の上がった世界線

では、どのような世界線で住宅ローンの変動金利が年4.0%になるのでしょうか。

自身も変動金利で住宅ローンを組んでいるという宮嵜さんは「2026年の試算ですから、徐々に国民の金利に対する目線が上がります。物価も、消費者物価指数の2%上昇が当たり前の状況になってきて、景気も回復しているので、賃金も上がっているという世界です」と強調します。

あくまで経済成長が大前提にあるといいます。

続けて「そういった中での年4.0%は、今よりも抵抗感はなくなってきていると思います」と宮嵜さんは話します。他方、低金利で高くなっていた物件価格は調整される可能性があります。

住宅ローンの変動金利が年4.0%になる一方で、普通預金は年0.4%です。物価上昇率は年2.0%の想定なので、インフレにそもそも負けてしまう計算になります。

前述の末廣さんは「住宅ローンを組んでいるかにもよりますが、年4.0%払いながら、預金の年0.4%が足りないと思ったら、株などのリスク資産を買う人が増えやすいと思います」とします。