2日の債券相場は下落。前週末の米国で大幅な利下げ観測の後退などを受けて金利が上昇した影響や、3日の10年国債入札と5日の30年国債入札に向けて、超長期ゾーンを中心に売り圧力がかかっている。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、「あすの10年入札に向けて利回り水準を調整したい動きが出ている」と指摘。超長期ゾーンは先週末に保有債券の年限長期化の需要が期待されたが相場は伸び悩んでおり、「買い手が上値を追いかけず、30年入札に対する警戒感もあるのだろう」との見方を示した。

一方、岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、日本銀行による早期の利上げ観測は後退しており、今週末に米雇用統計の発表も控えて「積極的な現物売りも出にくい」と指摘。5日に予定されている日銀の高田創審議委員の講演についても「日銀正副総裁のこれまでの発言に近い考え方を示す可能性が高い」とみている。

 

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