(ブルームバーグ):資産家でヘッジファンド運用者のビル・アックマン氏は、クローズドエンド型ファンドの米国上場で50億ドル(約7800億円)の資金調達を目指していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。このうち20億ドルは複数の著名な機関投資家がアンカー投資家として拠出する見通しだという。
クローズドエンド型ファンドの新規株式公開(IPO)は、アックマン氏のヘッジファンド運用会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントのIPOと同時に実施される。その一環として、パーシングは同ファンドの投資家に自社株の一部を無償で付与する。
関係者によれば、同社のパートナーは自らが保有する株式の最大10%を無償提供する方向で、上場は2026年1-3月(第1四半期)にも実現する可能性があるという。
パーシングの広報担当者はコメントを控えた。
詳細は12月上旬に明らかになる見込みで、同社は銀行アナリスト向けの説明会を開催する予定だと関係者は語った。
アックマン氏は数年前からパーシングのIPOに向け準備を進めてきた。昨年には、評価額100億ドル超での非公開取引でパーシングの株式10%を売却。同社のIPOは早ければ25年終盤に実施されるとみられていた。
アックマン氏(59)はアクティビスト(物言う投資家)として知られ、ソーシャルメディア上での影響力と比較的限られた銘柄に集中投資する手法で名をはせた。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、同氏の純資産は85億ドル。
原題:Ackman’s Pershing Targets $5 Billion IPO for Closed-End Fund(抜粋)
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