(ブルームバーグ):全社または一部事業の売却手続きを進める米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、初回入札後に買い手候補に提案の上積みを求めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
先月、売却手続きを開始したワーナー・ブラザースは、入札者に対して12月1日までに改善案を示すよう求めたという。部外秘の交渉を理由に関係者は匿名を条件に語った。
パラマウント・スカイダンスとコムキャスト、Netflixがワーナー・ブラザースの全社ないし一部事業の買収を目指し、先週の入札締め切りに合わせて買収案を提出した。
改善案を精査した上で、ワーナー・ブラザースは特定の企業との排他的交渉に入る可能性があると、一部関係者は述べた。
コムキャストとNetflixは、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」や「バッグス・バニー」など同社の豊富な映画・テレビ作品ライブラリーに最も関心を寄せている。一方、パラマウントはTNTやカートゥーン・ネットワークなどのケーブルチャンネルを含む同社全体の買収に意欲を示している。
ワーナー・ブラザースは先月、複数の買い手候補から関心を寄せられたことを受け、戦略的選択肢の検討に入ったと明らかにしていた。
買い手候補の3社にはいずれも、売却を複雑にしかねない規制上の懸念がある。パラマウントを率いるデービッド・エリソン氏は、10月のブルームバーグ主催のメディア・エンターテインメント・テクノロジー分野の会議で、自身とトランプ政権との関係は良好だと述べていた。
原題:Warner Bros. Is Said to Ask Bidders to Submit Sweetened Offers(抜粋)
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