(ブルームバーグ):ソフトバンクグループが米半導体メーカー、インテルと人工知能(AI)向け半導体の製造を巡り提携協議を行ったが、最近数カ月のうちに物別れに終わったと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
同紙によれば、提携交渉はAI向け半導体で圧倒的シェアを占める米半導体メーカー、エヌビディアへの対抗を意識したものだった。しかしソフトバンクGの要求にインテルが応じることは難しく、同社が1万5000人余りの削減を含む経費節減計画を8月初めに公表する前の段階で、協議は行き詰まった。
同紙に関係者が語ったところでは、ソフトバンクGの孫正義会長兼社長は、台湾積体電路製造(TSMC)と交渉を続けているが、同社はエヌビディアなど既存顧客からの需要に追われる状況で、合意に至っていない。資金や支援の獲得を目指し、孫氏はグーグルやメタ・プラットフォームズなど巨大テック企業の一部にも働き掛けを行ったという。
ソフトバンクGとTSMC、メタはFT紙の取材に対し、コメントを控えた。インテルは「顧客との間であるかもしれず、ないかもしれない協議」については、コメントしないと同紙に回答した。グーグルにも同紙がコメントを求めたが、返答は得られなかった。
原題:SoftBank, Intel Held AI Chips Discussion, Talks Failed: FT(抜粋)
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