(ブルームバーグ):トランプ米大統領が中国との新たな貿易摩擦緩和に向け取引にオープンな姿勢を示したことを受け、アジア時間13日午前の取引では、米株価指数先物が上昇し、原油価格は反発した。米中貿易を巡る緊張が再燃したことで動揺していた市場のセンチメントが改善された。
S&P500種株価指数先物は一時1.3%、ナスダック100指数先物は1.8%それぞれ上げた。トランプ大統領は10日、レアアース(希土類)関連の輸出規制強化を発表した中国に対し、100%の追加関税を課すと表明したが、トランプ政権はその後表現をトーンダウンさせた。米10年国債先物も上昇した。
ICEフューチャーズ・ヨーロッパの北海原油代表油種ブレント先物は先週末に3.8%急落した後を受け、一時1.5%高の1バレル=63.69ドルで取引された。
金相場は再び過去最高値を更新した。金スポット価格は一時、1オンス=4060ドルを上回った。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げを再開する状況で、中央銀行による買いや金ETF(上場投資信託)への資金流入も引き続き相場の高騰を支えている。
原題:S&P 500 Futures Jump as China Trade Rhetoric Cools: Markets Wrap、Oil Rebounds on Signs of Easing in China-US Trade Tensions
--取材協力:Matthew Burgess、Abhishek Vishnoi.
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