(ブルームバーグ):16日の東京株式相場は大幅続伸し、日経平均株価の上げ幅は一時3%を超えた。米国で発表された小売売上高や雇用関連指標が底堅い内容で、過度の米景気懸念が和らいでいる。為替の円安進行が追い風となる電機や機械、自動車など輸出関連株、米金利の上昇が好感された銀行、保険など金融株を中心に東証33業種は全て高い。
TOPIXの上昇に最も貢献したのが日立製作所で7%の値上がり。指数構成銘柄2132のうち、1798銘柄が上昇し、下落は274銘柄にとどまった。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは、円安と堅調な米経済指標を受けて輸出企業は上昇していると指摘。ここ1カ月の間に大きく売られた株は、市場が暴落から落ち着くに連れて買い戻されているとの認識を示した。
インサイト
- 東証33業種は全業種が上昇、上昇率トップは石油・石炭製品
- MSCIアジア太平洋指数は1.7%高
背景
- 米小売売上高、7月は予想上回る伸び-個人消費の底堅さ示唆
- 米失業保険、新規申請件数が2週連続減少-7月上旬以来の低水準
- ウォルマート、通期売上高・利益を上方修正-株価は一時8%超の上げ
- ゴールドマン、日本株の調整は海外勢の買い好機-長期ストーリー不変
- ドル・円相場は1ドル=148円台後半で推移、前日の日本株終値時点は147円14銭
- 前日の海外市況はこちらをご覧ください
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.