コメの価格の上昇傾向が続く中、先月までの1年間のコメの需要は10年ぶりに増加していることが分かりました。一方、在庫は過去最少となっています。

農林水産省によりますと、先月までの1年間のコメの需要は前の年より11万トン増え702万トンと10年ぶりに増加に転じました。

インバウンドによる外食での消費が好調だったことに加えて、パンなどと比べ「値頃感」があったことから需要が伸びたのではないかと分析しています。

ただ、去年は猛暑の影響でコメの品質が低下し、流通量が減ったことに加え、消費が回復したことなどから、民間での在庫は減少。前の年の同じ時期より41万トン減って156万トンと、比較可能な1999年以降で過去最少となりました。

農水省は、長期的には、需要の減少傾向は今後も変わらないとしていて、今年のコメの需要は673万トンとしています。