米財務省は7-9月の連邦政府の借り入れ必要額見通しを下方修正した。

29日の発表によれば、7-9月の純借入額は7400億ドル(約114兆円)。前回4月29日時点の予想は8470億ドルだった。大半の債券ディーラーは今回の下方修正を予想していた。

連邦準備制度が米国債のランオフ(償還に伴う保有証券減少)ペースを減速させたことから、政府が債券発行を増やす必要性が低下した。6月末の現金残高も4月末時点の予想(7500億ドル)より多く、7780億ドル程度あった。

財務省は9月末時点の現金残高見通しは8500億ドルで据え置いた。年末時点については7000億ドルとの見通しを示した。議会が措置を講じない限り、現在停止されている連邦政府債務上限の適用が来年初めに再開されるため、ディーラーは何らかの示唆を得ようとこの数字に注目するとみられる。

同省は10-12月については、純借入額を5650億ドルと予想した。

 

原題:US Cuts Borrowing Estimate, Sees Smaller Year-End Cash Pile (1)(抜粋)

(第3段落以降に詳細を追加して更新します)

--取材協力:Reade Pickert.

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