企業間で取引をするサービスの値動きを示す6月の企業向けサービス価格指数は、去年の同じ月と比べて3.0%上昇しました。消費税率引き上げの影響を除くと、およそ33年ぶりの高い上昇率です。
日銀がきょう発表した6月の「企業向けサービス価格指数」は、2020年の平均を100とした指数で107.1となり、去年の同じ月と比べて3.0%上昇しました。
これは、消費税率引き上げの影響があった期間を除くと、1991年以来、32年10か月ぶりの高い伸び率です。
幅広い分野で人件費の上昇分がサービス価格に上乗せされたためで、堅調なインバウンド需要や人流の回復を追い風に、「宿泊サービス」は1年前と比べて26.8%アップと、特に高い上昇でした。
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