11日の東京株式相場は3日続伸する見込み。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を終えた米国で年内の利下げ期待が維持され、投資家のリスク選好姿勢が強まる。米国ではアップルやエヌビディアなどテクノロジー株が高く、連動性の高い電子部品や情報・通信株などが買われそうだ。

  ただ、日本時間夜に米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見姿勢から取引終盤にかけて上値が重くなる可能性がある。

野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジスト

■夜間先物が強く、東京市場も素直に上昇するだろう
■パウエル議長の議会証言では、心配になる発言がなかったことでイベント通過の安心感が広がった
■フィラデルフィア半導体株指数(SOX)指数が高く、電子部品などが買われるだろう
■アップルの出荷目標についての報道は、6月の世界開発者会議(WWDC)で明らかになった人工知能(AI)戦略への期待や中国で進んでいる在庫調整などを背景に、マーケットは9000万台の出荷目標は妥当性があると受け止めた

背景

■パウエルFRB議長、確信は「まだ」-2%への持続的インフレ率低下
■次世代iPhone、年内の出荷目標は9000万台超-AI需要で強気見通し
■アルファベットに埋もれた秘宝、ユーチューブには4550億ドルの価値
■【要人発言】持続的にインフレ低下との確信まだない-パウエル議長
■けさのドル・円相場は1ドル=161円台半ばで推移、前日の日本株終値時点は161円50銭

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