増え続ける一方の特殊詐欺を減らすため、「生成AI」を使って特殊詐欺を防ぐ試みが公開されました。

「市役所健康保険課の佐藤と申します。10万3200円が払い戻しの金額となっております」
「お金がもらえるということですか?」

市役所の職員と名乗る人物との通話は一見、普通ですが…

記者
「実は今、私が話していたのはAIの詐欺師なんです」

富士通がきょう公開したのは、特殊詐欺を再現し、会話を分析する生成AIです。

詐欺の電話を疑似体験し、会話の内容や心拍数などをもとにリスクを数値化。個別で注意すべきポイントまで指導してくれます。

富士通研究所 紺野剛史プロジェクトディレクター
「高齢者が(詐欺で)苦しむことを一つでも減らしたい」

今は実証実験の段階ですが、実用化されれば自治体などでの活用を見込んでいます。