アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が議会で証言し、早期の利下げに慎重な姿勢を改めて示しました。
FRB パウエル議長
「我々は現在の政策金利が現在の引き締め局面でピークにある可能性が高いと考えている。経済が予想されるように順調に拡大すれば、今年のある時点で利下げを開始するのが適切である可能性が高い」
FRBのパウエル議長は6日、連邦議会下院で証言し、利下げの開始時期について「今年のある時点で」と述べるにとどめ、早期の利下げに改めて慎重な姿勢を示しました。
「物価上昇率が目標とする2%に向かっていると確信が持てるまで、利下げは適切ではない」というこれまでの表現を繰り返したうえで、経済の見通しについては「不透明だ」とも指摘しています。
FRBは今年、3回の利下げを行うとの見通しを示していて、市場では利下げの開始時期に関心が集まっていますが、今月19日と20日に行われる金融政策を決める会合での利下げ開始は見送られるという観測が高まっています。

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