中国が威圧的な行動を繰り返している南シナ海の領有権問題をめぐり、フィリピンの外務次官は17日、アメリカや日本といった同盟国・同志国とともに対応を強化する必要があるとの認識を示しました。

南シナ海では、中国がフィリピンと領有権を争うスカボロー礁に自然保護区を設置すると発表し、実効支配を強めていて、これに反発するフィリピンに対し威圧的な行動を続けています。

こうしたなか、フィリピンで17日、海洋安全保障を目的としたフォーラムが開かれ、国防省や外務省などの政府関係者らが出席しました。

ベガ外務次官は、フィリピンが「アメリカや日本、オーストラリアといった同盟国・同志国を深く信頼している」と強調。

そのうえで、「目に見える行動が伴わなければ国民の危機意識は鈍化し、敗北感が広がってしまう」として、各国と連携して対応を強化する必要があるとの認識を示しました。